真人を目指して

こんばんは。
オフトンはり灸院の福本光由希です。
今日はお休みをいただいておりましたが、皆様、三連休はいかがお過ごしでしたか?

明日から、またいつも通りの日々がはじまりますね。
当たり前の毎日を、当たり前に過ごす。
簡単なようで難しいことですよね。

明日は、享佑さんが所用のため、午前中が私一人になります。
患者様にはご不便をおかけしますが、ご理解くださいませ。

黄帝内経「素問」には「真人(しんじん)」という人が登場します。
養生を極め、丁寧に命を使った人、それが真人です。
こういう人たちは齢100を超えても、なお元気に生活したようです。
東洋医学に生きる私達は、やはりこうした真人を目指さねばならないのでしょう。
いくつになっても、患者様を笑顔で迎えられるように、今日も治療と同じように養生に努めたいと思います。

養生というのは「生を養う」と書きます。
命を養うわけですが、その基本は「食べること」に尽きますね。
もちろん、食べることには「出すこと」もセットとして存在します。
だから、消化管の状態が良いことが養生には欠かせません。

この消化管全体(これを脾と呼びます)を滑らかに動かすのは「肝」の働き。
この春という季節は、肝がどうしても傷みやすい。
だからこそ、いかにこの肝を正しく動かすかというのが、私達鍼灸師のテーマとなってきます(もちろん、人によって状態は様々です)。

肝気に異常が出る場合、多くは体の上の方に症状が出ます。
春の気は木性を持っていて、木というのは上に上に伸びるのですから、これも納得ですね。
ところが陽性を持つ気というのは、上に昇っても、今度は降りて来にくい。
だから、頭で渋滞を起こしてしまいます。

これをいかに解決するか。
それも患者様のお体の状態を見ながら判断していくのですが、気を抜くか、気を下げるかの大きく分けて二つのパターンが考えられます。
こうしたことを治療の現場では行っていくわけですが、常日頃から鍼灸治療を受けられる人というのはなかなかいません。
そこで、当院では薬膳食材を多数用意して、症状に合った食材を日頃の養生に活かしてもらうために提案したりもします。
*当たり前ですが、押し売りなんて一切しませんし、提案させていただいても、買わなくても問題ないです。だけど、「口に入るものが養生の基本」ということは覚えておいてほしいです。

こうしたことで、少しでも「真人」を増やしていくことができたら、これ以上の喜びはありません。
私も少しずつですが、薬膳も学んでおります。
こうしたことも、「東洋医学のある暮らし」でフィードバックしておりますので、ぜひ一緒に学びましょうね♪

  • URLをコピーしました!
目次