天候というもの

おはようございます!
オフトンはり灸院オーナーの石川享佑です。

東京の朝は福岡よりもずいぶんと早いです。
今日も5時起きで散歩に出かけたのですが。
5:30くらいから徐々に空が白み始めました。
本格的に春ですね。

東京は福岡よりもずいぶんと暖かく感じます。
何だか不思議な感じですね。
気候というのは面白いものです。

先人たちはこの不可思議なる「天候」というものに大きな関心を寄せていました。
この「天候」という言葉。
我々、当たり前に使っていますが、この「候」という字の意味って分かりますか?

これは「斥候」などにも使われますが、「様子をうかがう」の意味です。
ということは「喉」にもこの「候」が入っています(実は、喉の右側は一本、棒が無いって知ってました?意味は同じですけれど)が、喉は「外気の状態をうかがう」からこの字が当てられています。

漢字というのは本当に便利な文字ですね。
この一字に、様々なストーリーが含まれています。
こうした表意文字というのは、世界でもあまり残っていない。
日本はかなり丁寧に漢字というものを残している国(でも、完璧ではないです)ですから、「一字にストーリーを含める」ことができる稀有な民族と言ってもいいでしょう。
だからといって、何か優越感を持つことはないですけれど。
とにかく、先人たちが遺したこの素晴らしい智慧・文化というのを大切にしていきたいものです。

経穴も漢字で表記されます。
WHOが国際基準にしようと、経穴に番号を振っております。
決して意味がないこととは思いませんが、番号を振ることによって、「ただの場所の指定」になってしまっては、経穴の働きを活かしきることはできないと考えます。

例えば、有名なところで行くと風池。
後頭部の「頭と首の境」にある、重要なツボです。
盆の窪から指を外側に沿わせていって、ちょうど耳の下にボコッと出るところとの中間くらいにあります。
首コリ・肩こりのときに、ついつい手が伸びるところですね。

この経穴、風池という名前の通り、「風が溜まる池」です。
ここに異常(コリだとか傷みだとか)があれば、風が溜まってしまっている。
もっと言えば、風邪(ふうじゃ)が溜まっている証拠です。

風邪というのは、万病の元となります。
風の邪気に載って、様々な邪(例えば熱邪など)も一緒に引き連れてきます。
「かぜ」と読むと大したことなさそうなんですけれど、実は結構ヤバいやつなんですね、風邪。

これが体内に侵入すべく、風門から入って風府に集い、そして、風池に居座るわけです。
まるでコンビニに屯(たむろ)するヤンキーみたいです。
これはやっつけないとですね。

そういう理由から、風池というのは、全身調整穴として選ばれやすいツボになっています。
僕も、だいたい最後は風池で治療を締めます。
これは伊藤瑞凰先生という、柳屋祖霊先生の高弟であった先生(一昨年、ご逝去されました)が

「わたしは…風池で…決めます!」

と言っていたのを見て、

「かっこええぇぇぇっ」

と思って以来、真似してるんですけれど。
まぁ、パクリですけれど、理にかなったことならどんどんパクれば良いですね。

こんな風に、色々とツボにも「特有のはたらき」があるんです。
数字を当ててしまうと、このストーリーが台無しになりかねません。
もちろん、分類としての数字は大事なんですけれど。
せっかく、漢字文化圏に生まれたのですから、我々はこうした「ストーリー」も大切に治療に当たろうと思います。


この時期、オススメの薬膳

ベニバナ、マイカイカ

春は木の季節であり、内臓は肝が盛んに働くべきとき。
肝は「蔵血」の働きを持ち、全身に血を供給するダムのような働きを持ちます。
血が供給されないと、全ての器官は活動できませんので、とても重要な器官なんですね。

春になって暖かくなると、自然と筋肉を使った運動量が増えます。
そこで肝の働きが悪いと、「瘀血」であったり「血虚」となったりして、様々な問題を引き起こします。

そんな春の時期にオススメの薬膳が「ベニバナ」「マイカイカ」です。
ベニバナ、マイカイカともに「瘀血」を動かして流したり、血を補ってくれたりします。
目が霞んだり、花粉症でショボショボしてしまう人は枸杞もいいですね。

他にも色々と用意しておりますので、ぜひ、ご来院の際にスタッフまでお声がけくださいませ。
僕よりも、光由希先生の方が詳しいですよ!!


お化粧品を養生に活かそう!

春の肌荒れの原因になりやすいのが「寒暖差」「花粉・黄砂などの外邪」「紫外線量の増加」「新生活のストレスなどの内因」が主な原因となります。
これらのファクターにより、肌のバリア機能(=衛気)は低下し、肌荒れ(=炎症)を引き起こします。
対策としては、まず低刺激なクレンジングにより肌表面をキレイにした上で、保湿、紫外線対策が重要になります。
荒れがひどい場合は、肌表面の炎症をとってやることも必要になりますね。
そこでオススメの化粧品をいくつかピックアップ!

オスカークレンジング:ホワイトリリーのラインナップの中で最上位の「オスカーシリーズ」のクレンジングです。使えば分かる気持ちよさ。パッケージもチューブに変わり、使いやすくなりました。
オスカーリンクル:オスカーシリーズの美容液になります。肌表面の水分保持をする力がものすごく強いです。来院時に、一度、テスターを手の甲に塗ってみてください。数分で肌が「ピーン!」となるのが分かります。水分、大事。
UVシールドEX:ホワイトリリーの日焼け止め。ノンケミカルで肌にも環境にも優しい。紫外線吸収剤を使わないから、肌表面に熱が残りにくく、肌荒れを防ぎつつ、紫外線もしっかりカット。

そして、この時期に最もオススメしたいのが

エンリッチコールドクリーム:肌の少し下の部分の皮下組織への血液の流入量を増やしてくれます。お顔全体に塗って10分くらい置くだけで、肌が内側からプルップルになります。本当にすごいから、ぜひお試しください!!

全てテスターがありますので、ご来院時に使ってみてくださいね。
東洋医学の観点からも、人体最大の器官である「肌」はしっかりとケアして欲しいと願っております。
ご来院が難しい方は、こちらからも購入いただけます。

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冷え性で花粉症も持っている方→麻黄附子細辛湯がオススメ!

ぜひ、一度、ご相談くださいませ。


・春の養生コース

2月5日から季節の養生コースが「春」に切り替わっております。
春の養生コースは

・鍼灸治療
・ヘッド中心のトリートメント
・養生お包み

のセットとなっております。
春は「筋」を傷めやすい季節。
冬の寒さで動きが悪くなっている筋を優しくほぐしていきます。
ぜひ、お試しくださいませ。

70分11,000円(税込)

ですよ。


今日の黄帝内経・素問

今日も黄帝内経を読んでまいりましょう。
(原文)

黄帝曰.余聞上古有眞人者.提挈天地.把握陰陽.呼吸精氣.獨立守神.肌肉若一.故能壽敝天地.無有終時.此其道生.
中古之時.有至人者.淳徳全道.和於陰陽.調於四時.去世離俗.積精全神.游行天地之間.視聽八達之外.此蓋益其壽命.而強者也.亦歸於眞人.
其次有聖人者.處天地之和.從八風之理.適嗜欲於世俗之間.無恚嗔之心.行不欲離於世.被服章.擧不欲觀於俗.外不勞形於事.内無思想之患.以恬愉爲務.以自得爲功.形體不敝.精神不散.亦可以百數.
其次有賢人者.法則天地.象似日月.辯列星辰.逆從陰陽.分別四時.將從上古.合同於道.亦可使益壽.而有極時.

(意訳)

黄帝はその答えを聞き、語る。
「私は上古の真人について、このように聞いたことがある。真人は天地の徳を携え、陰陽の理を把握し、呼吸により気を清浄にし、一人その生命力を守り、肌や肉はいつまでも若々しく、それゆえに天地と同じく無窮なる命を持ち、どこまでも命は終わること無く伸びる。これが養生の道を生きるということだ、と。
また、中古の時代には、至人なる人があった。徳は敦く、養生の道を生き、陰陽の理に調和して生きていた。春夏秋冬の季節の変化に調和し、世俗を離れ、精気を養い精神を全きものとし、天地の間を自由に行き来し、この世のあらゆることを見聞きし学んだ。これは私が思うに、その生命を益し、その心身を強くしたのだろう。これもまた、つまるところ真人と言えるだろう。
さらに時代を下れば、聖人と呼ばれる人が現れた。彼らは天地の運行に調和することを常とし、八風(=各季節に八方位から吹いてくる風)の理に従い養生に務め、社会においては必要な欲を楽しみつつも無理は求めず、怒りを爆発させるようなことはなく、それでいて世を捨てることもなくきちんと衣服を正し、周囲の様子にも流されることもない。肉体的に無理な生活をすることなく、精神的にも無理な考え方に耽ることもない。ただただあっさりと為すべきことを為し、それでいて成果を得てしまう。そういうことで肉体は決して衰えることなく、精神も散逸してしまうことなく、百歳を数えることができるのだ。
さらに現代に近づけば、賢人と呼ばれる人がいる。天地の運行に乗っ取り、日月星辰の動きと共に生き、陰陽の変化に従い、四季をわきまえ、上古の真人にならい、養生の道へと向かっていく。こうした人達もまた、天寿を全うすることができる。しかし、どこか限界があり、命にはどうしても限界がある。

(所感)

前回は「淳徳全道.和於陰陽.調於四時」をやりました。
今回は「去世離俗.積精全神.游行天地之間.視聽八達之外」を考えていきましょう。

四季に調じた至人は、

「世を去り、俗を離れる」と言います。

いつの時代も優れた人というのは、世俗を逃れるものなんですね。
仏教も道教も同じです(儒教は積極的に人に関わっていきます)。
特に黄帝内経は健康のために「自然との調和」を求め、人為を嫌います。
ここには明らかに老荘思想が多分に盛り込まれていますね。
道教は黄帝内経に先んじて「不老不死」を追求したのですから、当然のことだと思います。

そうした自然との調和の先に、「積精全神」の世界があると言います。
精を積む、とはどういうことか。
これはおそらく「心身を自然に調和させる」と解釈するのが良いのではないかと思っています。
精は「くわしい」です。
くわしいというのは、細分化することでもあります。
精肉というのは肉を細かく切り分けることですもんね。

自身をバラバラにする。
それはエントロピーの増大とでも言うべきでしょうか。
まるで煙が大気に溶けていくように、自身を天地の間に溶け込ませていくこと。
密教なんかも、こうしたことを目指していきますね。

さて、そうすると「自分がなくなる」と同時に「自分がどこにでもいる」状態になっていきます。
あまりやると哲学的になりすぎるのでやめておきましょう。
とにかく、「無」は「全」でもある。
それで、「全き精神」で「全神」

精神がどこまでも自然に溶け込んでいく、広がりを見せるとどうなるか。
それは「天地の間を游行する」ことになります。
どこにでも自在に行けるということ。

この游という字もまた面白い字です。
これは子供が神の御旗を持って川を渡る様です。
遊ぶというのは、本来、神がどこにでも自在に行くように、自由闊達に歩き回ることを指します。
最近の子供はゲームに夢中ですが、それはある種の「游行」ですね。
インターネットを通じて、世界中を自在に飛び回っている。
とは言え、あまり肯定する気にはなれませんが。

そして、自由闊達に歩き回ることができるのであれば、「八達の外を視聴し」です。
八達とは四方八方に広がるということ。
だから、「八達の外」というのは「世界の果ての果てまで」です。
つまり、何でも見聞きすることができた、と。

ここで、「しれっ」と「四」季が「八」達になっているのがポイントですね。
陰陽は「二」であったのが、時代が下るほどに倍々ゲームで増えてしまっています。
倍々Fight!ですね。

修験道に役小角という人がおりました。
この人もまた、八達の人で、日本各地で目撃情報があったわけです。
また、空海という人も八達の人と言うべきでしょう。
日本中に空海の足跡が残っています。

世界中に出かけるには、健康な脚力と同時に、恐れない勇気が必要です。
僕は中国に行ってみたいのだけれど、正直、今の情勢では怖くていけません。
だけど、知り合いの社長さんは毎月のように中国に出かけて、色々と売ってきています。
この人もまた八達でしょう。

至人になるためには、こうした驚くべき体力と勇気を兼ね備えねばならないわけです。
真人には劣るとはいえ、至人というのも大した人です。

今日は、ここまでにさせていただきます。
また三日後に会いましょう。
では、続きは次回。


今日もご予約お待ちしております。
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☆2月の休診日☆

22日(日)

*2月の上旬に福本が一週間お休みをいただきます。どうぞご了承くださいませ。

下にスタッフのシフトと空き状況を示しておきますので、参考にしてくださいませ。(◯:空きあり、△:空き少、✕:空き無し)
*前回来院時より60日が経過した場合、再診料が必要となりますので、ご了承くださいませ。

福本→

3月1日(日):休診日
2日(月):◯
3日(火):◯
4日(水):◯
5日(木):研修(〜15:00)
6日(金):◯
7日(土):◯
8日(日):休診日

石川(享)→

3月1日(日):休診日
2日(月):◯
3日(火):◯
4日(水):◯
5日(木):研修(〜15:00)
6日(金):◯
7日(土):◯
8日(日):休診日

石川(祐)→

3月1日(日):休診日
2日(月):◯
3日(火):◯
4日(水):◯
5日(木):休み
6日(金):◯
7日(土):◯
8日(日):休診日

*石川(祐)は月曜日15:30〜、その他の曜日13:30〜となりますが、詳細はLivemembersにてご確認ください。

△の日程を希望の方は、ぜひお早めにご予約くださいませ。希望の時間が空いていない場合は、一度お電話(070-8509-6199)にてご相談ください。
*予約システムは「一時間前」までが予約可能の期限となります。「30分後に行きたいな」という場合など、一度、お電話にて予約状況をご確認くださいませ。システム上で空きが無くても、受付可能な場合もございます。

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2026年3月10日(火) 気とは 気の病証
2026年4月14日(火) 血とは 血の病証
2026年5月12日(火) 津液とは 津液の病証
2026年6月9日(火)  五行論と五臓六腑
2026年7月14日(火) 肝の働き 肝の病証
2026年8月18日(火) 心の働き 心の病証
2026年9月8日(火)  脾の働き 脾の病証
2026年10月13日(火) 肺の働き 肺の病証
2026年11月10日(火) 腎の働き 腎の病証
*全て10:00〜12:00

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